偽装留学生が問題になっており、学校の授業に真面目に受けずに、
就労目的として日本に来ている人がいるのが現実です。
外国人留学生を受け入れるようになった背景は、
表向きでは日本へ留学し大学で学んだことを
自国に帰国後にスキルを生かして途上国の発展を目的としていると思います。
しかし、現実はそう甘くなく、
勉学より就労を目的として留学生として偽装し、
日本にやってくる例もあります。
自分の記憶では、2001年に問題となって
行政処分により廃校となった酒田短期大学を思いまだします。
酒田短期大学は、定員割れで少子化による生徒数減少によって、生徒の確保が厳しくなり、
当然ですが、授業料収入がなければ経営をやっていくことは出来ません。
酒田短期大学が定員数以上に留学生を受け入れ申請していた事などから、
調査によって留学生が不法就労していた事が発覚しました。
そして就労目的で首都圏に出た留学生198人のうち、
学校側から求めた結果で戻ってきたのは62人程度です。
現状は学校へ通学しておらず、首都圏で就労をしていた事が解り、
中には水商売や風俗店に勤めていた偽装留学生がいました。
酒田短期大学は氷山の一角に過ぎず、
他の大学でも同様な事例があったと考えられています。
今でも偽装留学生問題がクローズアップされるのも、
大学が入学金や授業料を得る為に、偽装留学生と解っていながら受け入れると、
不法就労を助長しているという問題があるからです。
法務省では各地方の入国管理局に留学の為の
在留資格に必要な書類を厳格化するように指示文書を出し、
留学費用の支払い能力の証明など書類提出を義務化し、
審査厳格化によって留学制度の適正化を図っていくことになりました。
個人的な意見としては、
偽装留学生は酒田短期大学の事件のように、
以前から問題なっている事が解ります。
もっと早いうちから対策を行使するべきだったのではと思います。
<報道資料>
・産経ニュース 勉強は二の次、実態は“出稼ぎ”の「偽装留学生」排除へ 日本ようやく審査厳格化に乗り出す
http://www.sankei.com/premium/news/171104/prm1711040020-n1.html
・nippon.com 「稼げる」と勧誘され、借金して日本へ:急増する日本語学校留学生の“闇”
http://www.nippon.com/ja/currents/d00340/
・産経ニュース “偽装留学生”の脱法行為を助長する「悪質日本語学校」の実態とは
http://www.sankei.com/premium/news/170526/prm1705260002-n1.html
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