こんばんは、のもへです。
秋田県などで、北朝鮮の木造船と思われる物が漂着していると、
各メディアやまとめサイトで話題を呼んでおり、
「最近になって異様に増えたのではないか」と危機を抱いている人もいます。
しかし、過去のメディア報道を調べてみると、
去年と一昨年の同時期にも北朝鮮の木造船が日本の海岸に
漂流や遺体が発見される事例が無いわけじゃなく、
今年になって異様に増えたとは言いにくい状況です。
毎日新聞の記事がネット上で残っていたので読んで見ると、
2015年にも北朝鮮の木造船が漂着している事がわかります。
兵庫県から北海道にかけての日本海沿岸部に10月以降、木造船が相次いで漂着している。船の中や近くに流れ着いた遺体は男性ばかり31体。形状や文字、積載物からほとんどは北朝鮮の漁船とみられ、朝鮮半島沖で漁をしていて遭難した可能性が高い。これほど多くの遺体が流れ着くのは異例で、専門家は「北朝鮮は水産業の発展を鼓舞しており、軍などにより経験の浅い人が漁に動員され、遭難しているのではないか」と推測する。
2015年の10月から12月15日頃までの間にも14隻31遺体が発見されている事が解ります。
2016年にも漂着していたという記事も見受けられますが、
海上保安庁などで北朝鮮の漂着した木造船や遺体に関する統計がないので、
ここ数年の間で北朝鮮の木造船漂着が増えているのかどうかは確認できません。
今年になって、北朝鮮の木造船の漂着などが増えているように感じるのは、
8人の北朝鮮人が保護された祖国への帰国を希望していると、
大きく報道されていた事が要因となっていると思います。
北朝鮮のメディアを見てみると解りますが、
「水産量を飛躍的に増やすため、戦え」と漁業を戦争のように報道されており、
外貨獲得及び食糧事情改善の為に力を入れています。
ノルマを達成するために日本の排他的経済水域に入ってきて、
密漁をしている事例もありますし、冬の日本海は荒波になる事が多く、
危険な漁を北朝鮮は行っているのではないかと思います。
北朝鮮の木造船の多くは老朽化していますし、
日本の排他的経済水域で漁をしている北朝鮮の木造船を見てみると、
あんな小型船では沿岸漁業がやっとだと思いますが、
沖合漁業をするとは恐ろしく感じます。
それだけでなく、釣った魚介類を冷凍保存するための設備がない為、
釣った魚介類を船の上で干物に加工しています。
あの手この手を使って、小型船でも沖合に出て、
漁をするとはすごい根性あるなぁって思いますが、
リスクは大きいと思います。
また裏を返せば、北朝鮮の工作員が
木造船の遭難者になりすまして密入国してくる可能性だって
無いわけじゃありません。
日本海沿岸部に在住している皆様は、
不審船や不審人物を海岸で見かけたら近づくことはせず、
速やかに警察に通報されすることをお願いします。
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